ブルーブラックカラーのやり方!
前回グレージュカラーレシピのブログを公開したところ、かなりの反響がありましたので、今回は落ち着いたカラーリングをしたいと思います。
さて、こちらのお嬢様
見ての通り金髪です!
しかも自分でカラートリートメントをして、緑色の色素が残った状態
ムラムラの状態ですね(ノД`)・゜・。
今日のご希望はブルーブラックカラーです!
ブラック系はその後が大変、何が大変って?
それは酸化重合した色素が毛髪内部で巨大化し過ぎて、色の退色が起きにくくなり髪を明るくすることが難しくなります。
「黒染めすると明るくできないよ」っていうやつですね!
もちろんこちらのお嬢様も、「2か月後にはまた明るくしたいんです」って、困ったもんだ・・・でもお客様のご希望です、それを叶えるために薬剤の調合に一工夫をしましょう!
ウェラのブルーブラックは最強だ!
まずはブルーブラックのレシピを考えましょう???
明度 金髪16LV
色相 黄緑ところにより橙黄
希望色 ブルーブラック(退色しやすく)
今回使い薬剤は 世界のウェラさんです
ウェラさんの青はすごいんです!とっても濃い青色があるんですよね!イルミナもいいけど、往年のコレストンパーフェクトを今回はチョイスします。
ベースは少々ムラがありますが、今回は色が濃い目の薬剤を使用しますのでピグメント処理せずそのまま染めます。
配合レシピ紹介!
【コレストン】
黒 1/0
青 3/88
【イルミナ】
オーキッド6 ・・・紫なら何でも可
【パイモア トリートメントカラー】
塩基性染料 グレー ・・・直接染料 ニトロ染料 なら何でも可
【配合】
1/0:3/88:オ6:塩基G
2:4:1:1
です!
緑色にならないように紫をトッピング
イルミナでも入れときましょう!
さぁここで考えよう!
なぜ塩基性を混ぜたのか?
もちろん混ぜれます!が薬事法違反になるので、ダメ!絶対ダメです。
まぁいいか
ニトロ染料(直接染料)のように酸化重合しないで直接発色する染料なのですが、酸化重合しない(毛髪内で大きくならない)ので、ブラック系の染料が毛髪内部に入り過ぎを物理的に防げるので、黒色の退色が速くすることが出来る!
って考えで、パイモアのトリートメントカラーを混ぜ込みます!
くれぐれも、ダメですからね。医薬部外品と化粧品を混ぜるのは!
「前処理剤は」・・・そんなの必要?
まぁでは、ぬりぬり塗布して行きましょう!
ブリーチヘアーは傷んでいるため塗布しずらいですが、トリートメントカラーを入れると引っかかりが無くなり、スムーズに塗布できるんですね!しかし違法です!
ちなみに、お客様が手に持っているのはヤク毛に染めた今回のカラーです!
左がウェラコレストンの3/88単品です!なかなか素晴らしい発色ですね!この青色はなかなか作れません!以前勤めていたメーカーのカラー剤ではこの色は作れなかった??
右は今回配合して作った色です!きれいでしょう!
深みのある青はなかなか作れません。ウェラさんの技術の賜物です!
ブルーブラックの仕上がりです!
仕上がりはいかに? 光で飛んでしまった失敗!(写真)が・・・
場所を移動して撮影!
今回は簡単ですね!と言うか美容師のテクニックや知識はそんなに必要がなく、メーカーさんの腕の見せ所って感じです。
ヘアカラー薬剤のグレイ色や青色は、薬品メーカーの開発部の腕にかかっています。特に青色は美容師が調合したところで作れないカラーですので、ウェラさんありがとうございます!
今回はまじめに美容のブログでしたが、次はゴルフの話か?同窓会のお話かな?
ではまた( ´Д`)ノ~バイバイ
お勧めです↓